あやおけぶろぐ

うつ病で発達障害スペクトラムのあやおけが、考えていること

【発達障害】相手の気持ちがわからない!ならいっそのこと聞いてしまえ/空気が読めない!をパターン化で乗り越える話

 

こんにちは。あやおけです。

 

今回は、うつ病5年&発達障害ASD)である私の、

社会との不適合や、苦しい気持ちをどう扱っていけば、自分や周囲の人が楽になれるのか、これまでの試行錯誤の話などを、

数回に分けて書いていきたいと思います。 

 

 

前回の記事の続きとなりますのでこちらもよろしければご覧ください↓

 

 

ayaoke.hatenablog.com

 

 

!!注意!!
この記事の内容はすべてのASDの方に当てはまるものではありません。
内容は私の主観です。

 

精神的な障害や疾患は、人によって程度も様々かと思います。

あくまで私個人の場合のお話なのであしからず。

 

 

表情から相手の気持ちが読めない

→相手も自分も言葉で表現するようにしてみる!

 

私は表情などから人の感情を予測するのが得意ではありません。

 

「笑う」という表情の中にも、作り笑い、苦笑い、嘲笑など、好意以外の様々感情が含まれている可能性がありますが、

この辺の微妙な感情を読み取るのが苦手なので、

「この人は私の言ったことにあきれて笑っているのかな」など、

つい悪い方向に考えてしまいがちです。

 

そんな時、恋人など、非常に親しい間柄の人には、

「今どんな気持ち?」と聞くようにしています。

 

おそらく一日に何度も聞かれるとうざったく感じてしまうと思うので、

相手がどんなことを考えているのか全然わからなくて超不安!

という、いざ!というときには、言葉で表現してもらうように、

事前に「表情とか雰囲気ではわからないことがあるから、そういう時はどんな気持ちか聞くようにするね」と伝えています。

 

 

難しいことですが、

ある程度は言葉で表現してもらわないと、相手の気持ちを察することができないということについて、

非常に親しい間柄の人には特に理解してもらう必要があると思っています。

 

その分、自分の思ったことも、特にうれしい、楽しい、好き、というような好意的な感情については、積極的に言葉で表現するようにしています。

 

相手の言動で傷ついたり、腹立たしいと思った時も、ムスッとするだけではなく、

「今○○って言われてちょっと傷ついたよ」

と言葉にします。

 

自分の気持ちはちゃんと言葉で表現しないと相手には伝わらない、という経験をすることは、

自分にとっても相手にとっても、いい影響を与えるのではないかなーと思っています。

 

 

私は特に田舎の閉鎖的な家庭で育ったので、

家族は皆「言わなくてもわかるでしょ」「そんなの当たり前でしょ」と思っており、

言葉で表現してもいない自分の気持ちが汲んでもらえなかったことについて、

各々が勝手に不満を抱いて、家族の中で一番下っ端である私に、他の家族の悪口を話すことでそれを解消していました。

 

特に父親は自分の思っていることを言わずにため込みがちで、

ちょっとしたきっかけでそれを爆発させ、

物に当たったり、私の人間性を打ちのめす表現で怒鳴り散らすこともあり、

この辺の出来事は少なからず私の心に影響を与えました。

 

思ったことをため込んだり、相手に察してもらうことを期待せず、言葉で表現していくことは、

発達障害であろうがなかろうが、実生活で大切なことなのかなーと思います。

 

 

 

空気が読めない

→パターン化して、とりあえずMAXで気を遣っておく

 

幼いころから24歳くらいまでは、本当に空気の読めない人間でした。

そういう性格もあって、中学時代にいじめられたり、

就職先で、今では考えられないようなヘマをやらかしたりしていましたが、

現在は空気が読めず他人に迷惑をかけるようなことはあまりなくなったように思います。

 

それでも、「空気が読めるようになった」わけではなく、

こういうときにはこうする、という言動や行動のパターンを見つけていく、という感じで、

だんだんと対応力がついてきました。

 

 

新しい集団に属したとき、最初はとりあえずは言われたことに文字通りに従って、

積極的な発言等は控えておきます。

立場的に偉い人(上司、先輩、先生)のいうことにとりあえず同意しておきます。

 

 

あとは「気を遣う」ことのパターンをいくつか自分で見つけていくようにします。

私はこれらのパターンを覚えきれないので、主に仕事上の対応は、

自分でエクセルにまとめて、対応の仕方を適宜検索できるようにしています。

 

 

例えば、会社の先輩からの指示が、

「気を遣って、部長に言われる前に、コーヒーやお茶をお出しするようにして」

というものだった場合、

 

部長飲み物:朝出社時と昼休憩後には必ずブラックホットコーヒー。外出先から戻られたら、5月~9月はアイスコーヒーもしくは冷茶、10月~4月はホットコーヒーもしくは温かいお茶。お茶かコーヒーかはその都度確認する。10301500に部長に「コーヒーいかがですか」と確認する。

とエクセルに記入しておき、

PCのアラーム機能を使って、指定の時間に「コーヒー・お茶確認」と表示されるようにしておきます。

 

 

会話での気遣いであれば、

先輩にわからないことを質問したら、「忙しいから後にして」と言われた場合、

先輩への質問:「○○についてお伺いしたいのですが、今お時間よろしいでしょうか」

と記入しておいて、質問の時はこれを必ず頭につけてから話し始めることをパターン化します。

 

 

とにかく「失敗したかもしれない」と思ったり、注意されたことについては、

適切な対応を、(対応の方法がわからなければその人にどうすればいいか聞いて、)逐一パターン化して記録を残します。

 

 

書いていて当たり前すぎることで、皆普通にできることなのかもしれませんが、

こうでもしないと私は本当に何度も同じ失敗を繰り返します。

 

逆に、「この子何度も同じ失敗してるな」とか「全然空気読めないし、気が遣えない子だな」と部下や後輩に対して思ったら、

いちいち「こういう時はこうするんだよ」と言って、いつでもそれが見返せる形で記録を取ってもらうことを、試してみてもいいかもしれません。

非常に労力がかかりますが…

 

 

そしてこの対応の記録をずっと取り続けていると、パターンが体に染みついて、

はたから見れば「MAXで気を遣っている」状態に近づいていくので、

プライベートでとても親しい間柄以外の人にはMAX気を遣った状態を保つようにすると、

相手を激怒させたり、いじめられたりするようなことはだんだん起こらなくなってきました。

 

以前の記事にも書きましたが、私は臨機応変な対応よりも、

パターン化されたことを繰り返すことの方が楽に感じるので、

こういうときはこう、というパターンが自分の中で出来上がってしまえば、

気を遣える人・空気を読める人のふるまいに少しずつ近づいていけるように感じています。

 

 

現在の恋人には、「初めて一緒に食事したとき、気遣いのできる子だなと思った」と言ってもらいましたが、

これは様々な人と食事する機会に、相手がこういう仕草をした時はこう行動する、ということをパターン化した結果です。

(自分が1杯のお酒を飲み切る間に相手の飲み物が半分も減っていない場合、

「お冷かソフトドリンク頼みますか?」と聞く、みたいな感じに)

 

本当に気の遣える人は、何も考えなくても頭の中にたくさんのパターンが入っていて、

それを柔軟に現在の状況にあてはめて実行できる人なのかなーと思っています。

 

私はそれがうまくできず、人一倍失敗が多いですが、

何度も失敗してもそこからうまくやるためのコツみたいなものを見つけていけるように、

前向きな気持ちでいたいです

 

 ※うつの真っ最中にはそういうわけにもいかないので、ゆっくり休むのがいいですよ!